2024/12/13
第4回合同研修会「京都府・石川県連携事業―ミュージアムの防災について-」開催報告!
石川県との連携協定に基づく事業として、「ミュージアムの防災」をテーマに、石川県の文化施設を招いた研修を開催しました。
本研修では、参加者の理解度を高め、気づきや交流を促すとともに、研修に参加していないミュージアム関係者にも研修内容を伝えるため、グラフィックレコーディングの手法を導入しました。
下記リンクから閲覧できます。
第4回合同研修会グラフィックレコーディング資料
第4回合同研修会「京都府・石川県連携事業―ミュージアムの防災について-」
【日時】 令和6年11月22日(金)京都学・歴彩館 小ホール
【参加】 ミュージアム職員及び市町村文化財担当者・関係課等 34名
【内容】①講義「ミュージアムの防災を考える」 独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センター

②発表「能登半島地震における石川県の文化施設の現状及び対応について」
石川県文化振興課及び文化施設(県立歴史博物館、七尾美術館)

③グループワーク「災害への不安と対策を可視化しよう」


内容がリアルタイムで可視化されることで、気づきや交流が生まれました。
④演習「水損紙資料の応急処置ワークショップ」(独)国立文化財機構 文化財防災センター


③トークセッション
- 京都府教育庁指導部文化財保護課 稲穂 将士 氏
- 独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センター 髙妻 洋成 氏 中島 志保 氏
- ミュージアムフォーラム加盟施設(京丹後市立丹後古代の里資料館 奥 勇介 氏、グンゼ博物苑 天橋 歩 氏)
- 石川県文化施設(県立歴史博物館 大井 理恵 氏、七尾美術館 北原 洋子 氏)

【参加者/出演者の声】 抜粋
- 地域文化は社会インフラの一つという文化財防災センター長の言葉が印象に残った
- 日常のネットワークが災害時に活きる
- 内容が濃すぎて話が尽きない
- 防災の議論は、「災害直後の動き・日常的な取組・ネットワーク」など本当に幅広。今回はまず、様々な課題を共有できたことが一番の成果。今後、このミュージアムフォーラムがミュージアム防災のプラットフォームとしても活躍されるといいなと思う。
- 石川県施設の実体験は、本当に心に刺さるもので、改めて危機感を感じることができた。こうした会を繰り返すことで京都府内の文化財関係者の意識を高めていくのが大事。
- 「どこかがやるだろう」「うちは独自でやるから」とか言っている状況では救えるものも救えなくなるので、本当にみんなで心を寄せていって欲しい。